WRAP(Wellness Recovery Action Plan:元気回復行動プラン)は、精神的な困難を抱えた人達が健康であり続けるための知恵や工夫を蓄積して作られたセルフヘルプツールで、自分自身で作る自分のためのリカバリープランです。自身も精神障がいを持つメアリー・エレン・コープランド氏を中心に、精神障がいのある方たちによって作られ、現在世界中で活用されています。
WRAPでは次のような行動プランを、より具体的な形で作成します。
①元気な状態が維持されるような、規則正しい生活習慣を作成する。
②不快な気分や行動を把握し、気分が良くなるための行動プランを作成する。
③とても気分が悪く、自分自身で物事を決めることが出来ない場合に、他の人に何をして欲しいかあらかじめ伝えておき、自分自身が安全でいられるようにする。
「このような時にはこうする」と具体的に決め、行動のリストや連絡先を記入して、自分だけのプランを作成していきます。自分で考えるだけでなく周囲の意見をもらうことで、より現実的なものにしていく作業を繰り返します。
WRAPは各自、自分に合った対処の仕方によってつらい症状を軽減したり、予防したりする実践プランであり、これらを本クラスを通して作成していきます。